園の紹介 教育方針
育つときに、『大きく』育てたい
友愛保育園は、一人ひとりの幸福を願い、生きる力(自ら考え、何でも取り組み、自ら気付き、行動できる子)を培う教育・保育を行い、子ども達の心と体を成長させ、人間としての根っこを育むことを教育方針とし、教職員一丸となり、子ども達が自分の未来を自分で強くたくましく歩んでいけるよう努めております。
友愛保育園の特色でもある大自然に恵まれた環境での食育・農作業体験により豊かな感性を育て、日常生活で人や物への愛、思いやりの心を育む感謝教育に総幼研の教育活動を取り入れております。
総幼研(総合幼児教育研究会)では、全国の各会員園が限りない可能性を秘めた子ども達一人ひとりの育ちを願い、互いに切磋琢磨し、ともに高い教育実践に向けて、研修や意見交換を行っております。
友愛保育園では、「知=あたま、情=こころ、体=からだ」の調和のとれた教育環境を整え、子ども達にとって「今」必要な育ちを常に教職員全員で考えております。その為、年に数回インストラクターの講師の方に来園して頂き、学びを深め続けております。
友愛保育園の教育方針に総幼研教育を掛け合わせ、園での様々な体験・経験を通して、子ども達の心と体を豊かに育むことにより、一人ひとりが主人公となり、自分を大切に出来、そして、自分の周りの人たちに優しくできる強くたくましい子ども達へと成長していきます。
-
「総幼研教育」ってどんなもの?
総幼研教育の具体的な活動としては、「体育ローテーション」や「カード遊び」、「暗唱、音読・素読」や「プリントあそび」などがあります。また多くの園では「合唱・合奏」などの音楽活動も盛んです。もちろん、園独自の理念や地域性に基づいた活動も多種多様に行っています。それら全てが、「動きとことばとリズム」を基軸とした活動であることがポイントです。
-
目の前の成果ではなく「根っこ」の力をはぐくむ。
「とび箱が十段飛べる」「むずかしい漢字が読める」「計算ができる」「むずかしい曲が歌える・演奏できる」という成果が注目されがちですが、これらは決して目的ではなりません。活動をみんなで一緒に進めていくことで、人間としての土台となる「深広の根っこの力=生きる力」をはぐくむこと。それこそが「総幼研教育」の目的です。
-
非認知能力をはぐくむ
非認知能力とは、学力テストやIQなどでは計れない人間の能力のことです。目に見えない感情や心の動きといったような、数値化しにくい分野の能力です。最新の研究では、幼児期における非認知能力の発達が、大人になってからの人生(健康度、学歴、経済力、幸福度など)に深く影響することがわかってきています。非認知能力すなわち意欲、協調性、粘り強さ、忍耐力、計画性、自制心、創造性、コミュニケーション能力等、これらはまさに総幼研の活動ではぐくまれる人間性の土台、深広の根っこです。日々体育ローテーション、言語日課、音楽日課といった園生活を繰り返すことで「いつのまにか知らぬ間に」身につけていきます。
友愛保育園教育方針の3つの柱
-
脳科学と総幼研教育
総幼研の教育は、子どもの脳発達の原理に基づいています。それは、0歳からはじまる環境の教育です。全ての子どもは140億という膨大な数の脳細胞をもって生まれてきます。ただし、生まれたままの脳細胞の一つひとつは、いわゆる「種」のようなもので、環境が整わず、うまくはたらかないと、「芽」や「根」が出ないのです。
つまり種は、無限の可能性をもっていますが、適切な時期に、適切なはたらきかけがないと、根も張らないし、芽も出ない。そればかりか時期を逃すともはや種そのものの可能性さえ潰してしまうことになるのです。
人間の機能をはたらかせることが可能な幼児期に「知・情・体」の調和のとれた教育環境を整え「動きとことばとリズム」を基調とした最も適切な経験を与え、活発な活動を繰り返し展開して、子どもたちの豊かな人間形成の基礎基盤を構築する教育、それが総合幼児教育です。
-
「知・情・体」バランスのとれた人格の育成~10の姿をはぐくむ~
「知・情・体」いいかえれば子どもの「あたま・こころ・からだ」です。人間として大事なこれらの基礎基本は、幼児期の生活体験の中ではぐくまれます。どれかに偏ることなく、バランスよくあたまとこころとからだをはぐくみます。
「幼児期に育ってほしい10の姿」の活動指針は、全て総幼研の活動の中に含まれています。輝く子どもの個性も、放っておいて育つわけではありません。豊かな感性や情操も、人間の確かな基礎基本がはぐくまれてこそ、その上に花開くものです。効率よく成果を求めるのではなく、生活の中で自然に吸収されてゆく経験と、着実に身につくくり返しのたしかさ。総幼研とは人間の深広の根っこをはぐくむ教育。生きる力をはぐくむ、感性と創造の教育なのです。
-
「動きとことばとリズム」に基づく環境設定
動き
朝いちばんからいきいきと躍動する子どもたちの「動き」は、一つひとつきびきびとしてとても気持ちよく見えます。小さな身体にあふれるエネルギーを存分に燃焼させる多彩な活動が、全身を心地よく刺激して幼児の総合的な発達をはぐくみます。豊かな環境を通して意欲と集中力みなぎる身体を育て、子どもの主体性を引き出します。
ことば
「ことば」こそ、人間性の基盤です。古今の名詩やことわざ、漢詩さえも楽しく暗唱しています。先人から引き継がれた日本語の持つ一級のリズムや響きを楽しみながら、五感全てを使って吸収していく。「意味がわかる」ためでなく、「あそび」ながら豊かな言語感覚を育てます。
リズム
音楽をはじめ絵画・文章といった多様な表現活動を積み重ねていきます。発声や合唱の経験は、狭義の音楽活動にとどめるものではなく、子ども同士の共同愛や他者とのコミュニケーションを培うもの。全ての活動が心地よい生活リズムを織りなし、幼児の身体の深部に元気や躍動感をはぐくみます。